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Pretty★Life


毎日のんびり♪お気楽生活♪満喫中☆
by keina_51
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それでもボクはやってない


ある青年が満員電車で痴漢と間違われ逮捕された。
取調べで無実を主張するも、ついに起訴され裁判が始まる。
日本の裁判制度の問題点を浮き彫りにした社会派ムービー。
主演は加瀬亮。

「裁判って本当に大変なんだなぁ・・・」
裁判とは全く無縁の世界で生きてきた私は、この映画を観て
しみじみそう思いました。

そして「怖いなぁ・・・」とも。
本当に罪を犯したならともかく、無実なのに拘束されて
人権など無視した理不尽な留置場生活を余儀なくされる。
決して他人事ではなく明日は我が身かもしれません。



でも何よりもショックだったのは、裁判とは必ずしも
公平なものでは無いのだということ。
国家権力の前では個人はこんなにも無力なのだということ。

警察が逮捕し、検察が有罪を確信して起訴する。
(逆に言えば有罪の可能性が低いと起訴しない。)
それなのに裁判官が無罪の判決を下すのは、警察や検察を
否定すること(=国家権力に逆らうこと)になり、裁判官自身の
出世や評価にも影響するのだそうです。

「疑わしきは罰せず」という刑事裁判の原則があるとは言っても
結局は裁判官の心証ひとつで有罪にも無罪にもなってしまう。
人が人を裁くことの難しさ・恐ろしさを痛感させられました。

本当にいろいろと考えさせられ勉強になる映画で、2時間半という
長い上映時間も全く気にならないほど集中して観ることが出来ました。
是非いろいろな立場の人に観て欲しい映画だと思います。

個人的評価=★★★★☆

「それでもボクはやってない」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
それでもボクはやってない@映画生活
by keina_51 | 2007-02-10 20:05 | 映画